創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。
休止解除しました。創作関連はサイトでの更新に戻るので今後は雑記、返信等が中心となるでしょう。更新が鈍い場合はツイッター(http://twitter.jp/gohto_furi)に潜伏している可能性が、大。
自分の指を耳に突っ込んだ時に聞こえる振動する重低音は、自身の筋肉が細かく震えている音だと何かで見聞きした覚えがある。
流石に他人の指を自分の耳に突っ込んで相手の筋音を鑑賞した経験はありません(当然)が、その筋音だけで「あ、○○さんでしょ?」と相手を特定できたりするものなんだろうか。そんな利き筋(何それ)について是非とも検証実験を行って貰いたいと思う今日この頃。筋音にも指紋声紋のような個別性があるととっても面白いのではないかなー、と。
目を閉じ、両手の人差し指をそれぞれ耳に突っ込んでいる体勢は、ある意味瞑想の完成型ではないかと思う。自己完結…や、“自給自足”とそのポーズに命名してみたいですね。
そんな、特に脈絡もオチもないお話。
今後の身の振り方とか出すべきアイデアの出し方とか部屋の蚊の殺し方とか美味しいカレーうどんの作り方とか、考えなければならないものは日々積み重なって行くばかりなのですが。…餃子…カレーうどん…試して…(人は)(考える)
3ヶ月掛かって漸くバイオタンク製造にこぎつけた自分の牛歩っぷりは、我ながらファンの風上どころか重箱の片隅の袋小路にすら置けないものだと思う。(メタルマックス3)
そしてエクサと運命の輪が出たら、確実に死ぬな……その牛。嗚呼、滞納の秋。
流石に他人の指を自分の耳に突っ込んで相手の筋音を鑑賞した経験はありません(当然)が、その筋音だけで「あ、○○さんでしょ?」と相手を特定できたりするものなんだろうか。そんな利き筋(何それ)について是非とも検証実験を行って貰いたいと思う今日この頃。筋音にも指紋声紋のような個別性があるととっても面白いのではないかなー、と。
目を閉じ、両手の人差し指をそれぞれ耳に突っ込んでいる体勢は、ある意味瞑想の完成型ではないかと思う。自己完結…や、“自給自足”とそのポーズに命名してみたいですね。
そんな、特に脈絡もオチもないお話。
今後の身の振り方とか出すべきアイデアの出し方とか部屋の蚊の殺し方とか美味しいカレーうどんの作り方とか、考えなければならないものは日々積み重なって行くばかりなのですが。…餃子…カレーうどん…試して…(人は)(考える)
3ヶ月掛かって漸くバイオタンク製造にこぎつけた自分の牛歩っぷりは、我ながらファンの風上どころか重箱の片隅の袋小路にすら置けないものだと思う。(メタルマックス3)
そしてエクサと運命の輪が出たら、確実に死ぬな……その牛。嗚呼、滞納の秋。
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職場の近くのホームセンター跡では、パチンコ屋の建築工事が着々と進んでいる。
建物の外装に限って言えば概ね整ったような感じ――工期が来月の中旬までだったから、年内にはオープンするんだろうか。通勤ルートにもろに隣接しているだけに、帰り掛けに大負けしたお客さんとうっかりぶつかったりしないように気を付ける事にしよう(その時まで働いているかどうかはさておき)……歩道の際ッ際、一分の隙もなく敷地一杯を活用している建物を見ると、【シムシティ】や【A列車で行こう】の娯楽施設的なイメージを想起してしまいます。既存の建造物がある日突然娯楽施設に変貌するそのさまは、さながら悪性新生物(があぁぁぁん)の誕生にも似た流れ。今日もどこかで、【新装開店】が荒々しい産声を上げている筈。
パチンコ/パチスロは、数あるギャンブルの中でも群を抜いて“宗教性”が高い遊戯のような気がします。「昨日さー○万円負けちゃってさー」的な話を笑顔で切り出す人間を見ていると、ギャンブルに注ぎ込んだというよりはお布施に費やしてちょっとだけ徳を高めたよ!的な奇妙な充実感をその面持ちから嗅ぎ取る――最近はラブホの入口に賽銭箱などを置いて「ここは宗教施設です」と言い張る法人もいらっしゃるみたいですが、そんなのはもう時代遅れ。これからはパチ屋の実機を神棚風に改装して、球(ぎんのたま)を入れる所を賽銭箱的にすれば胸を張って「これはギャンブルのような低俗な遊戯ではございません。自らの血肉と引き換えに授かりし銀色の魂を神へと差し出し、それによって喜怒哀楽様々な恩寵を賜るというれっきとした宗教儀式の一環なのです」、と言い張るのが最先端のトレンドですよ。もし自前の宗教法人を持っているなら、一度は挑戦してみたい手口(待て)
ありとあらゆるかみさま(機種/題材)が揃っているのに、語られる話題は両手両足で充分事足りてしまう単調なもの。だからこそ共通、共有の話題として最適なジャンル足り得るのかもしれませんが――あれを心底楽しめるような感性と性分を持っているならば、世の中の殆ど全ての事柄が魅力的に見えてしまうのでは。そうであるなら無条件に羨ましい。実際の所は、さて、どうなのか。
イーガン短編集【しあわせの理由】を、読了。
最後に読んだ上記の表題作は、そのまた上記の“世の中の殆ど全ての事柄が魅力的に”を実装してしまうとどうなるか、を淡々と書き編んでいた。自己変革・自己実現を“文字通りに”実現してしまうとこうなりますよ……と作者が伝えたかった訳ではないのでしょうが、自分にはそれがブラックユーモア的なボールとして届きました。面白みのある毒薬が一通り揃っています。(褒め言葉)
ノーベル化学賞受賞におめでとうございますを捧げつつ、
平和賞が誰の手元で新鮮な不発弾と化すか、に次の興味は移っています。中華なお国の動向に引き続きご注目を、と。
建物の外装に限って言えば概ね整ったような感じ――工期が来月の中旬までだったから、年内にはオープンするんだろうか。通勤ルートにもろに隣接しているだけに、帰り掛けに大負けしたお客さんとうっかりぶつかったりしないように気を付ける事にしよう(その時まで働いているかどうかはさておき)……歩道の際ッ際、一分の隙もなく敷地一杯を活用している建物を見ると、【シムシティ】や【A列車で行こう】の娯楽施設的なイメージを想起してしまいます。既存の建造物がある日突然娯楽施設に変貌するそのさまは、さながら悪性新生物(があぁぁぁん)の誕生にも似た流れ。今日もどこかで、【新装開店】が荒々しい産声を上げている筈。
パチンコ/パチスロは、数あるギャンブルの中でも群を抜いて“宗教性”が高い遊戯のような気がします。「昨日さー○万円負けちゃってさー」的な話を笑顔で切り出す人間を見ていると、ギャンブルに注ぎ込んだというよりはお布施に費やしてちょっとだけ徳を高めたよ!的な奇妙な充実感をその面持ちから嗅ぎ取る――最近はラブホの入口に賽銭箱などを置いて「ここは宗教施設です」と言い張る法人もいらっしゃるみたいですが、そんなのはもう時代遅れ。これからはパチ屋の実機を神棚風に改装して、球(ぎんのたま)を入れる所を賽銭箱的にすれば胸を張って「これはギャンブルのような低俗な遊戯ではございません。自らの血肉と引き換えに授かりし銀色の魂を神へと差し出し、それによって喜怒哀楽様々な恩寵を賜るというれっきとした宗教儀式の一環なのです」、と言い張るのが最先端のトレンドですよ。もし自前の宗教法人を持っているなら、一度は挑戦してみたい手口(待て)
ありとあらゆるかみさま(機種/題材)が揃っているのに、語られる話題は両手両足で充分事足りてしまう単調なもの。だからこそ共通、共有の話題として最適なジャンル足り得るのかもしれませんが――あれを心底楽しめるような感性と性分を持っているならば、世の中の殆ど全ての事柄が魅力的に見えてしまうのでは。そうであるなら無条件に羨ましい。実際の所は、さて、どうなのか。
イーガン短編集【しあわせの理由】を、読了。
最後に読んだ上記の表題作は、そのまた上記の“世の中の殆ど全ての事柄が魅力的に”を実装してしまうとどうなるか、を淡々と書き編んでいた。自己変革・自己実現を“文字通りに”実現してしまうとこうなりますよ……と作者が伝えたかった訳ではないのでしょうが、自分にはそれがブラックユーモア的なボールとして届きました。面白みのある毒薬が一通り揃っています。(褒め言葉)
ノーベル化学賞受賞におめでとうございますを捧げつつ、
平和賞が誰の手元で新鮮な不発弾と化すか、に次の興味は移っています。中華なお国の動向に引き続きご注目を、と。
今のお仕事に(年内一杯辺りで)区切りを付ける気持ちが、ある程度固まってきた。元々、適切な“次”が見付かるまでの一時避難場所として入ったのでとっくの昔に辞めている筈だったのが、気が付けば当初の予定の数倍の日々を過ごしていた……必ずしも居心地が悪い訳ではないけれど、実際問題、幾ら続けても【上】に行ける機会がないし資格にもならない以上、見切りは今の内に付けておくべきなのです。――のです(自分に言い聞かせるように)
それについては精神面で目処が立った。
その代わり――今度は年末までに何かしら“今の内にしておくべき事”が必要になる。ただ働くだけではあまりにも無味乾燥で意欲の湧かないお仕事(=時間が過ぎるのを遅く感じる)なので、月日を濃密に、あっと言う間に過ぎさせる何かが必要なのですよね。
という訳で。
春先に一度実行しかけて敢え無く挫折した、とある創意工夫に再挑戦する事に。
ステップ1→まず必要なもの:考えるための頭、情報を収集するための足
ステップ2→次に必要なもの:キーを叩くための指先
ステップ3→最後に必要なもの:良心的なお値段でイイお仕事をしてくれる印刷業者
場合によっては仕事の区切りが早まったりするかもしれないけれど、どの時点になったとしても年末までに上記の3ステップを実行するのを理想としています。現実的に考えると、指先のお仕事が終わっていれば上出来でしょうが。出来上がったブツを幾らか抱えて冬コミ(ぎりぎり行けそう、というか出来うる限りは行くつもり)で見知った方々に見て貰う…………のは現時点では果てしない妄想の賜物なのでここテストに出ないよーチェックするなよー、と。笑
幾つかの仕組みと核心の用語については春先の時点で既に固まっている。そこからの一皮二皮をどう剥いて行くかが、当面の課題か。
宣言する事によって逃げ道は塞ぎました。(ティッシュ詰めただけに等しいけれど)
創作ではなく限りなく論文に近い代物になるでしょう。ある意味、これは自分の卒論になるべき代物だから。
それについては精神面で目処が立った。
その代わり――今度は年末までに何かしら“今の内にしておくべき事”が必要になる。ただ働くだけではあまりにも無味乾燥で意欲の湧かないお仕事(=時間が過ぎるのを遅く感じる)なので、月日を濃密に、あっと言う間に過ぎさせる何かが必要なのですよね。
という訳で。
春先に一度実行しかけて敢え無く挫折した、とある創意工夫に再挑戦する事に。
ステップ1→まず必要なもの:考えるための頭、情報を収集するための足
ステップ2→次に必要なもの:キーを叩くための指先
ステップ3→最後に必要なもの:良心的なお値段でイイお仕事をしてくれる印刷業者
場合によっては仕事の区切りが早まったりするかもしれないけれど、どの時点になったとしても年末までに上記の3ステップを実行するのを理想としています。現実的に考えると、指先のお仕事が終わっていれば上出来でしょうが。出来上がったブツを幾らか抱えて冬コミ(ぎりぎり行けそう、というか出来うる限りは行くつもり)で見知った方々に見て貰う…………のは現時点では果てしない妄想の賜物なのでここテストに出ないよーチェックするなよー、と。笑
幾つかの仕組みと核心の用語については春先の時点で既に固まっている。そこからの一皮二皮をどう剥いて行くかが、当面の課題か。
宣言する事によって逃げ道は塞ぎました。(ティッシュ詰めただけに等しいけれど)
創作ではなく限りなく論文に近い代物になるでしょう。ある意味、これは自分の卒論になるべき代物だから。
仕事中に、なぜか突然LOVE PSYCHEDELICO【Free World】が脳裏をジャックしたので帰宅して無心でべったり聴き倒す。
この分野の音楽の備蓄(?)はとても少ないのですが、この曲は不思議と気に入っている。そういえばとあるオフ会で無謀にもこの曲に挑戦したことがあったな……周りの人々の反応は敢えて窺わなかった。たぶんそれ大正解。
一冊の本を繰り返し繰り返し読んで行くと、最初はその中身を【文章(文・単語)】として思い出していたのが、次第に【ページ(文章・面)】として思い出せるようになってくる。テキストデータとしてではなく【書籍】そのものが脳裏にふんわり浮かんで、思うが侭にページを捲れるような感覚――実際にはまだその五十歩、百歩手前のおぼろげなイメージでしかないですが。やがて時代が頭脳への電子的接続を許容し、脳に直接データを流し込めるようになった時、PDF形式のデータが流し込まれたら上記の感覚が完全に体験できるのかなー、と。
最近(わたしのなかだけで)話題の【食べる人類誌】を、毎日一度は最初から最後までハイスピードで流し読みしています。“食”は自分の知識の中ではかなり未開の地域だったので、変に身構える事無く素直に己が無知を受け入れて読み進められる。あと一ヶ月位同じ読み方を続けたら、ページの拡大・縮小ぐらいは自在にできるようになるだろうか…笑。
著者さんの別の作品(【ミレニアム】等)も、機会があれば読んでみたいな。機知の水深はとっても深い。
食べ物、輝かしい食べ物、
缶詰、パック、冷凍物、
食べ物、輝かしい食べ物、
あなたが選んだのはどれ?
プラスチックの袋に入った粉末スープ、
磨きあげた木のように固いステーキ、
北極の岩山のような魚のカツレツ、
密封されたプリン。
食べ物、輝かしい食べ物、
調理済み、すりおろし済みの、
食べ物、輝かしい食べ物、
血を抜いてゼラチン化した……
――J・B・ブースロイド『オリンピア・ナウ』
作中の引用詞の中で、冒頭のワーズワースと並んで轢き込まれた(表現間違ってない)のがこの詞。
“輝かしい”という言葉に幾重にも塗り重ねられた皮肉の地層を感じる。呪詛だ。子供たちが手を繋いで輪を作ってくるくる回りながらこの詞を朗らかに歌っている光景が、目に、浮かぶ。
この分野の音楽の備蓄(?)はとても少ないのですが、この曲は不思議と気に入っている。そういえばとあるオフ会で無謀にもこの曲に挑戦したことがあったな……周りの人々の反応は敢えて窺わなかった。たぶんそれ大正解。
一冊の本を繰り返し繰り返し読んで行くと、最初はその中身を【文章(文・単語)】として思い出していたのが、次第に【ページ(文章・面)】として思い出せるようになってくる。テキストデータとしてではなく【書籍】そのものが脳裏にふんわり浮かんで、思うが侭にページを捲れるような感覚――実際にはまだその五十歩、百歩手前のおぼろげなイメージでしかないですが。やがて時代が頭脳への電子的接続を許容し、脳に直接データを流し込めるようになった時、PDF形式のデータが流し込まれたら上記の感覚が完全に体験できるのかなー、と。
最近(わたしのなかだけで)話題の【食べる人類誌】を、毎日一度は最初から最後までハイスピードで流し読みしています。“食”は自分の知識の中ではかなり未開の地域だったので、変に身構える事無く素直に己が無知を受け入れて読み進められる。あと一ヶ月位同じ読み方を続けたら、ページの拡大・縮小ぐらいは自在にできるようになるだろうか…笑。
著者さんの別の作品(【ミレニアム】等)も、機会があれば読んでみたいな。機知の水深はとっても深い。
食べ物、輝かしい食べ物、
缶詰、パック、冷凍物、
食べ物、輝かしい食べ物、
あなたが選んだのはどれ?
プラスチックの袋に入った粉末スープ、
磨きあげた木のように固いステーキ、
北極の岩山のような魚のカツレツ、
密封されたプリン。
食べ物、輝かしい食べ物、
調理済み、すりおろし済みの、
食べ物、輝かしい食べ物、
血を抜いてゼラチン化した……
――J・B・ブースロイド『オリンピア・ナウ』
作中の引用詞の中で、冒頭のワーズワースと並んで轢き込まれた(表現間違ってない)のがこの詞。
“輝かしい”という言葉に幾重にも塗り重ねられた皮肉の地層を感じる。呪詛だ。子供たちが手を繋いで輪を作ってくるくる回りながらこの詞を朗らかに歌っている光景が、目に、浮かぶ。
おとくいさま、であって決して【ネクラ】ではない
家賃振込み――平日は仕事上無理――に外出したついでに、ぶくおふでジャズ(的な)、レゲエの中古アルバムを買って帰った。直感とか感性とかの遥か手前の「どーれーにするまでもなくえいやっ」と大真面目に適当に選ぶ。一曲でも“当たり”があれば投資の成果は上々なお値段だからこそのちびっちゃい暴挙。
帰ってから早速聴いてみた。
【L'HISTOIRE DE JACK LE JAZZMAN】(DAVID DEXTER D.)――分類的にはジャズらしいけれど、紹介文でも書かれていたように“っぽい”印象ではなかった。ジャズを原材料にしたやや変化球的な代物と理解すればいいんだろうか。【ジャック・ル・ジャズマン】や【テキーラ】は多分聴いた事のある曲だけれど、このデヴィッドさんとやらのアレンジが施されたものなんでしょう。これまで殆ど触れた事の無いジャンル、且つ無作為に選んだものなので流石に即お気に入り、とはなりませんが、ジャンル全体の雰囲気に慣れる為にも聴き込みを積み重ねて行くつもり。収録曲の一つ【FLY ME TO THE MOOD】は正面突破のパクリなのか偶然のニアミスなのかが、個人的にすごーく気になっております。笑
もう片方のレゲエは、予想通りの”っぽい!”代物。ジャズと比べると一般的なイメージの領域が狭い(誰が想像してもほぼ同じ曲調に至る)ので、その意味では安心できそうな感じがする。二枚組のアルバムだったのですがその片割れが明らかに違った(マスター、あちらの席のぶくおふにイエローカードを)……幸か不幸かほぼ同じ種類の内容だったので交換に行くのは思い止まる。むしろこっちの方が当たりかも。
どちらのジャンルも、自分が求めている要素は【聴く】ではなく【飲む】。
意図を持って咀嚼する一手間を省いた、良性のノイズとして聴き流せる音楽を求めています。職場ですぐ傍の同僚(と表現するのにいささか抵抗がなくもない)達がそれはもうハイエンドな音量と頻度でお喋りを繰り広げている中、必死にそれをノイズとして“聞き”流そうとするけれど不幸の中の不幸な事にそれが意味の解りやす過ぎる悪性ノイズだから脳味噌が自動的に解釈を始めてしまうのですよね……お陰で脳内メモリが随時過負荷状態。せめて中国語かスワヒリ語かエスペラントかモールス信号か顔文字でやり取りしてくれれば脳も無視してくれるのでしょうが。
“DNA配列を音楽としてあらわしてゆくと、モーツァルトの旋律に似ていたりする。”
【サウンド・エシックス】(小沼純一)の中ではそんな引用がなされていますが、上記同僚さん達のおしゃべりやらついった上での呟きやら給料明細やら履歴書やらを音楽変換したらどうなるだろうとかを疲れに関係なく時々考える。少なくとも件のおしゃべりがジョン・ケージとは似ても似つかぬ場所に着地するであろう事だけは確信できた――や、聴いた事はないんですけどね、《四分三十三秒》とか。そもそもそれが売り物になっているか自体疑問ですが。ある意味現地の空気を詰めた空の瓶土産と同じ、と言ってしまいたい衝動が。(もう遅い)
あ、
言葉を音楽にすると言えば、アレがあった。
自動作曲システム【Orpheus(オルフェウス)】
http://hil.t.u-tokyo.ac.jp/~orpheus/
正確には“言葉に応じた音楽を付けている”ものなのでしょうが、色々と歌詞を試してみると笑いとそれ以外のツボを刺激してくれる筈。これが順調に進化していけば音楽屋の仕事は綺麗さっぱり無くなる――と、も言い切れないですが。ひとは、音楽に“手垢”を求めずにはいられないもの。
完全に当初の話題から脱線混線且つ伝線したので、音の話はこの位にー。
アルバムと一緒に、グレッグ・イーガン短編集【しあわせの理由】も買った。
イーガンの作品を読むのは今回が初めてですが、冒頭の一篇を読んだだけでこの人が評価される理由と理屈の一片は掴めた気がする。科学的に淡々と積み重ねられていく非人間性のエグさには強烈過ぎない(からこそより逃れにくい)魔力が込められています。
最近はラノベ以外だとSFか専門的文庫を読んでばかりだな、自分――とはいえそれが正解であるのも事実。今の内に、読めるものはしっかり読み尽くしておかないと。