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創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。 休止解除しました。創作関連はサイトでの更新に戻るので今後は雑記、返信等が中心となるでしょう。更新が鈍い場合はツイッター(http://twitter.jp/gohto_furi)に潜伏している可能性が、大。
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 おとくいさま、であって決して【ネクラ】ではない


 家賃振込み――平日は仕事上無理――に外出したついでに、ぶくおふでジャズ(的な)、レゲエの中古アルバムを買って帰った。直感とか感性とかの遥か手前の「どーれーにするまでもなくえいやっ」と大真面目に適当に選ぶ。一曲でも“当たり”があれば投資の成果は上々なお値段だからこそのちびっちゃい暴挙。
 帰ってから早速聴いてみた。
 【L'HISTOIRE DE JACK LE JAZZMAN】(DAVID DEXTER D.)――分類的にはジャズらしいけれど、紹介文でも書かれていたように“っぽい”印象ではなかった。ジャズを原材料にしたやや変化球的な代物と理解すればいいんだろうか。【ジャック・ル・ジャズマン】や【テキーラ】は多分聴いた事のある曲だけれど、このデヴィッドさんとやらのアレンジが施されたものなんでしょう。これまで殆ど触れた事の無いジャンル、且つ無作為に選んだものなので流石に即お気に入り、とはなりませんが、ジャンル全体の雰囲気に慣れる為にも聴き込みを積み重ねて行くつもり。収録曲の一つ【FLY ME TO THE MOOD】は正面突破のパクリなのか偶然のニアミスなのかが、個人的にすごーく気になっております。笑
 もう片方のレゲエは、予想通りの”っぽい!”代物。ジャズと比べると一般的なイメージの領域が狭い(誰が想像してもほぼ同じ曲調に至る)ので、その意味では安心できそうな感じがする。二枚組のアルバムだったのですがその片割れが明らかに違った(マスター、あちらの席のぶくおふにイエローカードを)……幸か不幸かほぼ同じ種類の内容だったので交換に行くのは思い止まる。むしろこっちの方が当たりかも。

 どちらのジャンルも、自分が求めている要素は【聴く】ではなく【飲む】。
 意図を持って咀嚼する一手間を省いた、良性のノイズとして聴き流せる音楽を求めています。職場ですぐ傍の同僚(と表現するのにいささか抵抗がなくもない)達がそれはもうハイエンドな音量と頻度でお喋りを繰り広げている中、必死にそれをノイズとして“聞き”流そうとするけれど不幸の中の不幸な事にそれが意味の解りやす過ぎる悪性ノイズだから脳味噌が自動的に解釈を始めてしまうのですよね……お陰で脳内メモリが随時過負荷状態。せめて中国語かスワヒリ語かエスペラントかモールス信号か顔文字でやり取りしてくれれば脳も無視してくれるのでしょうが。

 “DNA配列を音楽としてあらわしてゆくと、モーツァルトの旋律に似ていたりする。”

 【サウンド・エシックス】(小沼純一)の中ではそんな引用がなされていますが、上記同僚さん達のおしゃべりやらついった上での呟きやら給料明細やら履歴書やらを音楽変換したらどうなるだろうとかを疲れに関係なく時々考える。少なくとも件のおしゃべりがジョン・ケージとは似ても似つかぬ場所に着地するであろう事だけは確信できた――や、聴いた事はないんですけどね、《四分三十三秒》とか。そもそもそれが売り物になっているか自体疑問ですが。ある意味現地の空気を詰めた空の瓶土産と同じ、と言ってしまいたい衝動が。(もう遅い)
 あ、
 言葉を音楽にすると言えば、アレがあった。

 自動作曲システム【Orpheus(オルフェウス)】
 http://hil.t.u-tokyo.ac.jp/~orpheus/

 正確には“言葉に応じた音楽を付けている”ものなのでしょうが、色々と歌詞を試してみると笑いとそれ以外のツボを刺激してくれる筈。これが順調に進化していけば音楽屋の仕事は綺麗さっぱり無くなる――と、も言い切れないですが。ひとは、音楽に“手垢”を求めずにはいられないもの。 
 完全に当初の話題から脱線混線且つ伝線したので、音の話はこの位にー。


 アルバムと一緒に、グレッグ・イーガン短編集【しあわせの理由】も買った。
 イーガンの作品を読むのは今回が初めてですが、冒頭の一篇を読んだだけでこの人が評価される理由と理屈の一片は掴めた気がする。科学的に淡々と積み重ねられていく非人間性のエグさには強烈過ぎない(からこそより逃れにくい)魔力が込められています。
 最近はラノベ以外だとSFか専門的文庫を読んでばかりだな、自分――とはいえそれが正解であるのも事実。今の内に、読めるものはしっかり読み尽くしておかないと。
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