とは言え、ある程度あちらの流儀に慣れてくると出来る事と出来ない事……正確には【やりやすい事】と【やれるけれどちょっと手間な事】の区別も付いてくる。ブログとツイッターの利用比率の不均衡はある程度までは是正して行くべき。
偏屈な性格なもので、あちらで呟いた事柄は出来るだけあちらオンリーで転がしてこちらには転用せずにおきたいと思ってはいるものの、現実問題として両方を効率的対称的に運用するにはそんな我侭(?)は言ってられないのですが。
■【ニーア レプリカント】
立ち読みした電プレでその存在を知って、大の字に倒れ伏しかけていたPS3購入フラグが中腰程度まで復活しました。誤解を、批判を恐れずに敢えて言わせて貰いたい今からでも遅くないからタイトルを【ドラドラホイホイ】に改めるべきだ、と(笑)。某方が仰っていたようにラスボスの住所が大いに気になる……新宿以上のインパクトをプレイヤーに与える事は出来るのか。東京スカイツリー辺りでは五感が肥えた我々を満足させる事は到底無理ですよ。うん。
同時展開らしい【ニーア ゲシュタルト】には流石に手が出せそうにないのが残念な所。全方位箱まで入手する余力は皆無。
略称がニアレプとかレプリじゃなく【兄プリ】になればいいのにな、と思う。本気で。
■小説【ハーモニー】(伊藤計劃【けいかく】/ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
殆ど全く期待していなかった最寄の本屋の本棚に置いてあった奇跡。年頭から縁起が良い……。
ツイッターでは、読了直後にこの小説の事を【研磨作業】と表現した。完全な円、球を創る為の最後の一押し――言い換えれば【頂点】を無くしてしまうと言う事。発想それ自体は、とてつもなく奇抜/斬新なものではないのだと思う。文章内に実装されている“あれ”も、唯一無二の代物ではないだろうし。
想像も付かない事ではなく“おおよそ想像が付く事”を実体化させるのは、とても難しい作業。結末がある程度予期できる中でそこに向けて違和感なく話を収斂させて行く難しさ。人の想像力の範疇から一度も飛び出さずに完結させねばならない制約の中でこのような高精度の話を創り上げた事が、日本SF大賞の受賞に繋がったと思いたいですね……それ以外の要素が最後の一押しになったとは思いたくない。読み始める前からそう思いつつ、しかし、読了直後にこの作品の背後に作者の“後姿”を透けて見てしまった(見えた、のではなく自分で無意識に配置した)事が、何よりも悔しい。“そうなった”から受賞できた、と心の何処かで感じてしまっているかもしれない自分の思考が、とても憎たらしくなる。
話の最後で“ハーモニー”が為されるまでの世界は、さながら人類の総サンドイッチマン/サトラレ化の様相を呈していた。人を記述に置き換える発想がSFでも何でもない現在進行中の文明の私生児である事は、人の現状を140字以内の短文の集積体に置換している、とあるツールの繁栄が何よりも証明しています。
ツイッターでお薦めされ――たそれ(?)とは違うけれど、その方が同じく贔屓していたバンドのアルバムを試しに買ってみたら予想以上に嗜好と思考がシンクロしました。(ACIDMAN/【創】)
音楽にしろ小説にしろ、振り返ってみれば九割以上は誰かの感想や推奨を原動力としてその道に踏み込んでいる自分がいます。ヴォネガットにしても、元々はブギーポップの文中に出ていた【猫のゆりかご】が最初の接点か。特に誰からの影響も受けずに嵌ったと確信を持って言えるのって、……あのひととあのひと、ぐらい?(何故か名前は伏せる)
人に影響されたくないとの無意識の為に目の前の傑作を回避するのは、本当、不毛以外の何物でもないですけどね。苦笑。
ツイッターの水が甘過ぎてそこから容易に抜け出せなくなりつつあります。にが、くないわらい。
某A日ニュースターの【ニュースの深層】でツイッターが番組進行と並行して用いられているのを見たりすると、今現在がまさにツイッター・パンデミックの真っ最中なんだろうと実感。この新種の“感染症”について個人的に一番評価している所は、呟きに題名を“付けられない”点。“付けなくてもよい”、では駄目なんですよ――付けようと思えば付けられる状態では、【無題】とか書いて適当に誤魔化せない。それは単なる性分なのですが、だからこそ、題名の要らない呟きに関しては他の人よりもやや高めの適性を見出してます。熟練度はまた、別物ですがね。
字数稼ぎも兼ねて、呟きの一例を。
>スマートフォンの話題を見ていると、政権交代は政界だけの話じゃないと感じる。まあこちらの場合は、親指から人差し指への政権交代ですが。人よりも液晶画面の方が身近になっている指先は、さて、自分の名前にフィット感を感じているだろうか。(7:24 PM Jan 22nd from Keitai Web)
>オーフェン後日談における最大の被害者(?)は、ティフィスじゃあないかと思う。本人の台詞はないわ魔術士至上主義の堅物だと印象付けられてるわ、とマイナスが重なってる。…てか20年経ってまだ教師補なんだ…ほんのり哀愁。(6:29 AM Jan 26th from Keitai Web)
>【脳を用意。始め!】…素敵すぎる合図!記憶力選手権なんてあるんですねー。この出場者さん達で神経衰弱したらゲーム名が【無神経】になりそうだ。この開始合図、いつか自分でも使ってみたい。(6:51 AM Jan 28th from Keitai Web)
主に携帯からツイッターに繋いでますが、夜は全般的に動作が重くなるのが難点だろうか。まあ、それはある程度覚悟していた事なので計算に入れて付き合って行くしかないけれど。
その内、築地の競りやサザビーズのオークションなんかもツイッターで行われるようになったりして。
未読のまま放置していたコードウェイナー・スミス【鼠と竜のゲーム】を読み始めました。現在、半分程度まで読み込み済み。
根本の世界観はそのままに、実に多彩な角度から物語を切り分けている印象。つい先日サリンジャー氏が亡くなったとの報道は世間を揺り動かしましたが、もしスミス氏がこの時代まで存命だったなら彼の刻む宇宙史はどこまで拡張していただろう。それを想うと、サリンジャーの断筆期間が色々な意味でちょっと勿体無く思えてくる。
これを読み終わったら、【ノーストリリア】にも手を出してみようか――【円環少女】でお馴染みの長谷さんのハヤカワでの新刊も気になるし、【ハーモニー】も含めて冬のSF祭りを開きたいとおもいつつさいふをあけてながめてそーっととじてあきらめる。(財布を開けるとそこは真冬だった)
やっぱり、小説に限らず既存の保持コンテンツをしゃぶり尽くす方が先か。【P3P】はまだまだ9月の下旬。がきさんコミュを最後まで上げるのが待ち遠しくもあり、恐ろしくもあり。
前々からデザインの変更を考えてはいたものの年単位で先延ばしにしていました。
回線も高速化して気分も一新……と言うか再加速させたかったので、このタイミングで変更を。
一目見た瞬間に【キミに決めた!】と決定した恐るべき浸透圧(何)。タイトル【緑陰】だそうです――その名前もとっても好み。笑。ブログの印象が遥かに清々しくなりましたー、と人から言われる可能性は低そうなので今の内に自分で叫んでおくチキンハート。うん。
……それはそうと、PCで管理画面から雑記を書くのは初めてかもしれない。
思い付いた事、考え始めた事が仮に100個あるとすれば、ブログやミクシィ雑記で語られるのはその内精々10~20程度ですからねえ。ツイッターの場合はそれが40~50程度までは増加するような手応えを現時点では感じてます。目的意識をどのように設定するかによってかなり増減はするでしょうけど。
そこそこ慣れてきたので、一応、アドレス(?)を公開。
基本的に脈絡のない話題を脈拍の不安定なテンションで呟いてます。興味のある方はお気軽にどうぞ。
http://twitter.jp/gohto_furi
現状は書評的な呟きが大多数を占めてます。一番お手軽な利用目的なので今後も多数を占める筈。
で、そこで呟いている【テスタメントシュピーゲル1】を漸く読み終えた……うぶちん/うぶさんは筋金のみならず合金も入ってるエンターテイナーですね。小説家の肩書きはサイコロの一面すら占拠してない。文章や文体を自身の個性として堅持する作家諸氏と、物語に応じて文章・文体を“登場人物と同じ扱い=世界に見合ったフォルムに改変/改新/いずれも会心”させる事を全く躊躇しないこの人は、たまたま同じフィールドで空気を共有してるだけで種族的には完全に別物なんだろうと感じた。
オイレンとスプライトの既刊、全巻蒐集すべきか否か割と真剣に懊悩中。
オーフェン後日談での【プルートーが持ち帰った密約】は、見方を変えれば魔力を伴わない人造のキエサルヒマ結界“解除”のようなものと捉える事もできる。
“したいけど、できない”を“できるけど、しない(するかどうかは確率論)”に切り替える。はぐれ旅本編ではそれがキエサルヒマ結界の解除行為だったけれど、後日談ではその密約/計画こそが結界の解除行為に該当するんだろうな、と。仮にキエサルヒマ結界を憲法9条に置き換えてみると、あっと言う間に現代日本の国防論になる。色々な意味で重厚なテーマですよ……本当に。
校長先生に【友愛】の二文字は徹底的に似合わない所が、現代日本との決定的な違いです。
安かろう旨かろうのランキングを付けるなら、やはりこれが最上位にランクインするかな……少なくとも以前勤めていた職場の食堂のカレーと同程度には美味しい。当時は食券の残額を余らせない(払い戻し可能ですが)為に、きっかり使い切れる値段のものばっかり食べていたものです。伝え聞く所によればそこも不況の荒波の直撃を食らったらしいけれど、今でも同じ値段設定で日によって微妙に味の違うカレーを提供してるんだろうか。
因みにあの食堂での一番の思い出は、材料の関係でメニューが差し替えられた結果出現した謎のミックス丼。冗談抜きで何を揚げたか分からないフライがどっさり載ったアレは今思い出しても怖気と寒気なしには語れない。
何ヶ月か振りに買った文庫本の中に、なかなか鮮烈な一冊がありました。
電撃大賞受賞作品の中の一つで、タイトルとあらすじから何かしらの“予感”を感じ取って発売されたら買おうと思っていたら既に出版されていた【[映]アムリタ】――【レン悪】最終巻や【テスタメントシュピーゲル】(オイレン&スプライトが置いてなかったので)と一緒に即、購入。真っ先に一読して、予感が四隅を占拠したオセロみたくドミノ的に確信へと裏返った。
今まで読んだ全ての文庫・書籍の中で最大のデジャ・ヴュを覚えた――感想そのものを圧殺する既視感。むしろ既視感こそが感想? 気になった方は購入であれ立ち読みであれ一読してみる事をお薦めします。ヒントは回文でお馴染みのあのひと。(誰)
もし著者さんが次の作品を出すのなら、もう少し分厚いページ数で読んでみたいものです。色々、惜しい。
あの幹事長氏の報道を日々脳内に取り込み続けていると、
きっとスウェーデンボリー魔術学校の建設の過程でも原大陸&“島”の建設業者達から校長(予定)に多額の賄賂が流れ込もうとしていたのではないかなとの誰何が膨らんできた。ラッツの「噂ほど裕福じゃない」との台詞での“噂”が、「あの校長は学校建設の際に業者からたんまり賄賂をせしめてどこかに貯め込んでいる」とかだったら面白いのですがねー。笑。
どうでもいいですが彼、言い方次第では【いずれはマの付く金融業】とも言える。(だから?)