まあ、念の為に記事は格納しておきます。
興味のある方のみ、本文の方へとどうぞ。
< 注:筆記者の情報入手源はアニメ本編のみです >
【 チルドレン 】
( 文庫・小説 / 伊坂幸太郎 / 講談社文庫 )
――ありとあらゆる街角に【どこでもドア】をばら撒いて行くような人だなァ、
と、
伊坂さんの小説を読む度に思ってしまいます。機知と皮肉に満ち満ちた、破調のような筋書きと登場人物。どう考えたって何処にも生えていなさそうな人々と物語を、街角を右折、左折した所にどどーんと、堂々と潜ませている。不意打ちのようにさりげなく、騙し討ちのように潔く”奇跡”を仕込んでいる――そんな印象。それは作者個人の印象でもあり、物語そのものの印象でもあります。実体験しようもない事柄を、これほどまでに「いやぁ、実は昨日こんな事があってさ」的な感覚で描き出せる、その胡散臭さと清々しさに乾杯ですね。
何と言うか、陣内自身が、伊坂さんがすっぽり被っている人型の着ぐるみなんじゃなかろうか(爺臭い)と思ってしまいます。熊を被った陣内を被った伊坂さんの「俺たちは奇跡を起こすんだ」と言う台詞は、笑っちゃう位に小回りの効かない、街角なんて目もくれず真正面の建物をぶっ壊して進む一本槍。だからこそ、絶対に折れ曲がらない印象を持てるのでしょうけれど。笑。
ドラマ化された、と言う事実が解説の中で記されていますが、陣内役を大森南朋さん(NHKドラマ【ハゲタカ】鷲津役)が演じていると言うのはたまらなく魅力的なお話です。鷲津の対極を行くこの役どころをどのように演じているのか、本当、見てみたいものですよ。
…………
陣内は、絶対に哀川潤と気が合いますね。それはぜったいに、ぜったいです。うん。
【 MOMENT 】
( 文庫・小説 / 本多孝好 / 集英社文庫 )
読み終えた直後には特に感じなかった感覚が、暫く時間を置くとむくむくと湧き上がって来る事がよくあります。この小説も、そんな時間差の感覚を芽生えさせた一例。
何と言うか――ちょっと不可思議な感覚なのですが、この小説は今では【ヒーロー物小説】的な印象で自分の感性の額縁の中に収まっています。病院、終末、そして”仕事人”。文体は一人称ながら冷静に淡々と進み、派手な戦闘シーンなんかは勿論存在しないのですが、最終的に感じたのは上記のような、定規の目盛りが大いに狂った的外れの(ように見える)感触。不思議ですね。分かってはいるのですけど、不思議です。ブラックジャックとドクター・キリコのどちらがこの物語の登場人物にとっての必需品なのかは、多分、言わずもがななのでしょうけれど。
それはそうと、
森野のイメージが、何故か霧間凪(ブギーポップ・シリーズ)で固定されてしまっている自分。更に”僕”の方はと言えば、同じ一人称だからだと言う訳でもないですが戯言遣い(戯言シリーズ)のイメージ。特に後者は、両シリーズを読んで頂ければ納得して頂けるのではないかな、と。
かかあてんかまちがいなしですね。(棒読み)
優しく厳しく、安直な涙をにっこり笑って門前払いしてくれる作品です。本多先生の他作品も読んでみたい。
ピアノ、小さい頃から習っておけば指をもう少し活かせたかも。勿体ない。
伊坂さんの【チルドレン】感想を書きながら、
この人は本当、その言葉の至る所にどこでもドアを仕掛けて行く人だなァ、と実感。某方の形容通り、センスの怪物ですよ。笑。
< 1/23現在・DS版【FF4】経過 >
■現在地 : ラスダン手前(”巨人”クリア)
■プレイ時間 : 33時間24分
■レベル : 54~59
■ミニゲーム・ハイスコア
→ セシル(ゴブリン退治):9505
→ カイン(ジャンプ):7560
→ ローザ(秒針瞑想):7500
→ リディア(四則演算):9999
→ エッジ(手裏剣):9300
兎に角、途中から急激に雑魚&ボス戦がきつくなった印象。
ルゲイエさんの某技はむしろやってるプレイヤーにその衝動を起こさせかねない(下品)非道だったような気がしますね……某方の仰る【エリクサー】の意味、倒した後で漸く気付いた。そうか、アレ投げれば確かに威力絶大だった!(今更) 流石にオリジナル版プレイから●●年も経過してると色々な物忘れ激しいです、うん。
幻獣捕獲(違います)を怠りっ放しなので、ラスダンに挑む前に何体かをゲットしておこうかな。