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創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。 休止解除しました。創作関連はサイトでの更新に戻るので今後は雑記、返信等が中心となるでしょう。更新が鈍い場合はツイッター(http://twitter.jp/gohto_furi)に潜伏している可能性が、大。
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 【伊藤計劃記録】の映画評(Running Pictures/Cinematrix)を最近やっと読み終えて、何年も前に衝動買いしたのに封さえ切らずにほったらかしていた【マイノリティ・リポート】へと手が伸びた。
 ひとさまの映画評を見てからの視聴である以上、自分自身の感想が自然と、抗いようもなくその人の評へと歩み寄っていくのは仕方がない話(例外もあるだろうけれど、そこまで感想が違うようなものならば初めから触発されない気もする)。この映画にしても例に漏れず、自分の感想がいつの間にか計劃さんの言葉に置換されていく――『来てしまった未来で、未来を語る映画』という言葉が違和感なく、けれど認識可能な異物として体に染み込んでいく。
 何をするにも何処へ行くにも認証ありきの社会、という点だけを切り取ってみると彼の【虐殺器官】を連想してしまうけれど、この発想/思想自体は取り立ててオリジナリティに満ちたものでもないだろうから、この映画から着想を得たのかどうかは分かりません。【ハーモニー】における社会評価点(ソーシャル・アセスメント)も他者からの人格的な、『貴方の人格を把握しました』的な認証という意味では、ほぼ同じものと言えるのでしょう。
 認証ありきの社会。ただ、それはある意味では【まだ多少は選択の自由(しかし自由を選択できるという意味ではない)が許されている】社会とも言えます。認証すら必要とされなくなる未来社会を考えたが最後、そこには【全ての選択を上位存在(為政者/システム)に統制されている】未来図しか残りえないのだろうから。管理と統制の間には、ぱっと見では判り難いけれど意外に長くて深い溝が横たわっているように思えました。
 アパートの管理人を【統制者】とは言わない現実を考えて、二つの違いを把握する。勿論、そんな作業に特に意味はありません。

 手持ちで未見のものも他に幾つかあるけれど、それよりも、次は【ビューティフル・マインド】を観てみたい。
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