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創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。 休止解除しました。創作関連はサイトでの更新に戻るので今後は雑記、返信等が中心となるでしょう。更新が鈍い場合はツイッター(http://twitter.jp/gohto_furi)に潜伏している可能性が、大。
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 その内、堂々と世に蔓延りそうで怖い表記。(いや、もう出てるかも)
 お洒落気取りだけど何か蝿の羽音っぽいよねと今ここでぶった切ってみる。

 太宰治の特集を【クロ現】でやってました。で、そう言えばこの人の作品を一冊も持っていない事に気付いた。――その諸作品を殆ど知らない立場としては彼を評する術も資格もないので、批評は一切語りません。
 文学……文学、ね。その割には評価の八割方が【物語】に集中しているように思えるのは果たして気のせいの範疇に収まる錯誤なんだろうか。物語“で”語る事にいい加減飽き飽きして、初めて「それはそうと面白い文体だね」って話題がそちらに向けられているよう、な。
 番組中で彼の文言と秋葉原通り魔たるKのネット上での台詞が比較されていた事に関しては、【生きてしまえば皆同じ】、としか言えない。いまはもうないMono(モノ)への畏怖と好奇が対象への印象をびっかびかに美化する以上、勝負になりません。生きている間に吐かれたどんな言葉も一言一句の例外なく酸化します。この場合、人こそが酸素か――Kの言葉さえも、彼が白黒の住人になればそれなりの“活き”を備えた名言に昇華してしまうんでしょう。人Aと人Bの間にそれぞれが吐いた言葉があるんじゃなくて、

【言葉A 人A 人B 言葉B】

 みたいに配置されているような気がする。
 他者の言葉を観測するには吐いた当人が一番の邪魔になるって訳ですね?(聞くな)(お前だ)
 ……桁違いに脱線しました。
 とまれ、名作に触れるのはどんな動機であれ良い事です。この文学復興が流行(ブーム)ではなく【運動】(ムーブ)に近いように感じられる点は、ちょっとだけ苦い食感ですけれど。
 【蟹工船】や【人間失格】の再燃が現代社会の閉塞感と密接に結び付いている、との見解には七割方納得しているのですけどね。
 先が見えない時代への焦燥と、先を見たくない自己への疲弊。どちらがどちらか、なんて説明は言わずとも知れたお話です。少なくとも絶望って“空気”は似合わない。絶望なんてお空の綿菓子と同じでいつでも容易く【観える】けれど実際にその手に【掴む】事は物凄く難しいんですから。「絶望するな。」(【津軽】)は読者への励ましって言うより、「君は世の諸々に本気で絶望できるほど死に物狂いで何かを頑張ってるのか?」と、ニヒルに笑いながら叩き付ける挑戦状のように思えました。

 とか言いつつあっさり絶望したくなるほど蒸し暑い夜です。
 そろそろ、紅茶もアイスの方で飲むべきか。
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