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【 円環少女 8 裏切りの天秤 】
( ライトノベル / 長谷敏司 / 角川スニーカー文庫 )
物語の遠心力に一際強く振り回されるキャラクタは、どんな話にも一人は二人はいます。主人公達の苦難など問題にならないような流転を強いられつつ、それでいて決して死亡フラグの立たない、幸福なんだか不幸なんだか定義付けできない役回り。
とりあえずこの【円環少女】シリーズでその役回りと最高のシンクロ率を誇る(特には誇れない)のがエレオノールなのは間違いない、と久々に読み直して改めて納得。一環(空気読んだ誤変換)の時点で彼女が数ヵ月後、ジャージ姿で六畳一間のアパート住まいになるなんて展開を予想できるのはそれこそ……神でも無理。物語から受ける風圧は仁もエレオノールも同程度ですが、螺旋を描いて近付くか中心に向け一直線に突っ切るか、対処法ははっきり分かれてる。主人公の引き立て役じゃなく“引き回し役”と化している彼女は、世界がこれだけ悪意と欲望に満ち溢れているからこそ最後まで生き残っていくんでしょうね。
似たようなポジションには一応ケイツも当て嵌まるけれど、彼の場合は流転と言うより転々だから代表格とは言えない。うん。
他の物語で、彼女のような【遠心力被害者の会・代表】ポジションのキャラを思い浮かべてみる。
【魔術士オーフェン】で思い浮かべる。ずんぐりむっくりな二匹のシルエットが脳裏に浮かんだ。
……見なかった事にした。(や、確かに流転だし死なないけども)
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