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創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。 休止解除しました。創作関連はサイトでの更新に戻るので今後は雑記、返信等が中心となるでしょう。更新が鈍い場合はツイッター(http://twitter.jp/gohto_furi)に潜伏している可能性が、大。
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(エイプリルフールですがまとも)

 まだ置いてないかもと思いつつ本屋に足を運んだらなぜか通常版のみならず初回限定版まで置いてあった(残り一冊)。七秒ぐらい悩みに悩んだけれど結局限定版を購入。発売2日で店頭に並ぶなんてうちの県も随分都会に近付いたもんだ、とささやかな感慨に浸ったのは公然の秘密と見せかけた単なる暴言です。……しかし早い(我が本音だだ漏れよ文章
 まずは、ネタバレを(多分)含まないざらっとした感想を。れっつ箇条書き。

 ⇒サイアンは父親似に違いない(注:消去法
 ⇒僕ボブ(早口言葉で繰り返してみよう
 ⇒「ジェスじゃない。ジエスだ」(注:作中台詞に非ず
 ⇒「ぺろぺろぺろぺろしたいのぉー」(注:台詞  ⇒「ぴゅうぴゅう」(注:台詞2
 ⇒迷惑機械、誕生
 ⇒“本当に眠っているかもしれないから”
 ⇒有能は無能を見て育つ
 ⇒C:四次元ポケット製作業者(ない
 ⇒「ぼきり。がぶり」(注:台詞3
 ⇒そもそもなぜ今年になるまで贈っていなかったのだろう(例のブツ

 ざらざらっと書いてみたけれど、これを見て「ちょっと良く分からないですね」という感想を抱いたら概ね正解。
 ネタバレ含みの感想は、続き(つづきはこちら)の方でどうぞー。





 シマスの件で市議会に拘束されているせいで、今巻ではオーフェンはほぼ全編を通して待機状態に。かといってその分を主人公格であるマヨール&イシリーンが担っている、とも言い切れず、主要キャラには万遍無く出番が振り分けられているように感じた――第四部自体がもはや【はぐれ旅】ではなく【スウェーデンボリー・サーガ】(或いは魔術士オーフェン管理職編)(或いでない)、とでも形容すべき状況にある事を現しているのだろうな、と。
 マヨールの人格は決して生真面目/優等生でなく、両親からそれぞれ受け継いだ短所――向上心と紙一重の前のめりな野心/要所要所で暴発する愛憎をコントロールするために我知らずそういう【仮面】を被っているだけ、というのを徐々に明らかにしていくのが第四部の一つの目的なのではなかろうか、と思う。
「空間の完全支配だよ! 術の効果が及ぶ範囲全部、自分の都合の良い結果だけを選別して、変形する! 万能の術だ!」
 嘗て(【約束の地で】)エッジと共に魔術の訓練をした時の彼の台詞。これがマヨール・マクレディという人間の本質を最も端的に現しているように思える――向上心で擬装された支配欲、見え隠れする自分自身への過保護性。良くも悪くも力を高める源。それが三年後の【原大陸開戦】では「抜けろ!」について『いかにも母らしく過保護ではないかと感じていた/もっと絞り込んで簡略な構成にできると考えた』と書かれていて、まあ、良くも悪くもそんなに変わりはしてませんね、と。
 兎も角、自分自身に魔王術の素養が全くないという劣等感を今は【通常の魔術を上手くアレンジしてヴァンパイアに通用させる】事で封じているように見えるけれど、この先どこかでその感情が悪い方に暴発してしまわないか、そこは心配……というよりも注目の的。なにせフォルテとティッシの溢れんばかりの才能(災?)の結晶。主人公を装いつつ、ここぞという場面でベイジットより遥かに厄介なトラブルメーカーになってくれると期待しておりますとも。
 ここからはキーワードを箇条書きにして、それぞれ雑感を。


 >【リベレーター(解放者)】
 キエサルヒマから渡航してきた二人(リアンは除く)は恐らくは首謀者格ではなくあくまで先発隊だろう(実際、発案そのものはスウェーデンボリーで計画を整備したのは二人よりも格上の連中では)。ふわふわ号の対応からも見て取れるようにキエサルヒマ側が一枚岩でないのは分かるとして、問題は計画そのものが敵味方問わずどのレベルの人間まで関知されているか。キエサルヒマの悪魔ことハーティア・アーレンフォード辺りは絶対事前に察知していて、けれど成り行き次第――自分たちの介入に一番高値が付く局面――で介入しようと黙殺を決め込んでいると思うのですが、さて。
 或いは計画を整備した張本人が彼だったりしたらなお宜しい。“政治家”オーフェン・フィンランディにとってはハーティアが(旧友という欲目抜きで)最も闘い難い難敵でしょうしねえ。マジクに公然と勧誘(及び“魔王”暗殺”)を掛けてくる展開希望。(するのか
 リアン・アラート=“警戒区域”という通り名はなんとも秋田先生らしい直球な連想。と同時に“クプファニッケル(kopparnickel:銅の悪魔:恐らくは【ネットワーク】上でのオーフェンの名前)”のような考え抜かれたものも登場させているのが、心憎いというかベテラン投手みたいに力の抜き所を覚えすぎというか。笑。
 クリーチャーまさかの再登場には吃驚しましたが。フォノゴロス、ではなくヒリエッタ、……でもなくまさかのコーゼン・ウァイセツ再登場! とはらたいらさんがもし回答したら有り金全部賭けますが何か問題でも(大丈夫だ、回答しない
 ヒクトリア・アードヴァンクルの名前の綴りは、多少気になっている。

 >【隊】
 【草河先生のイラスト+“ヴァンパイア”=BBB】となるのは不可抗力の中の不可抗力。そういえばBBBも九巻まで読んだ所で止まっているのでいずれ最後まで読破したいと心に誓います。
 ベイジットがダンを優男と形容していたけれど、個人的にはダン=“草食系エド”もしくは“コルゴン・イージーモード”を提唱したいと思います。思うだけ。
 魔術士たちの絆もヴァンパイアたちの絆も、【迫害から身を守るために寄り集まらざるを得なかった/自らの力を誇りに思いアイデンティティとして顕示する】点では酷似しているように思える。なのにベイジットのように魔術士社会に馴染めず、弾かれ、弾き出し、蹴っ飛ばし、その果てに根本的には同じ造りにならざるを得ないヴァンパイアのコミュニティ(=隊)に徐々に馴染みつつあるのは、果たして皮肉と呼ぶべき状況だろうか。

 >エド・サンクタム
 すてん。(待て(それ以外にないのか (ない

 >マキの性別
 エド隊長のしあわせ家族計画もリベレーター計画と同レベルで監視が必要だと判断する。

 >ケイロン・ジエス
 たった一人でそこだけオーフェン世界じゃなく日本列島某所(主に魔人とか天香とか)のテイストを充満させる侮れなさ過ぎるオトコ。イラストがないのが残念だった――というのは半分嘘で、イラストは出て欲しいけれどその時は草河先生じゃなく斎藤晋先生で是非。(えっ
 「止まらない……もどれない……とまらなぁい!」は今巻のザ・ベスト台詞に認定したい。

 >【巨人化(ヴァンパイアライズ)】
 質量を集め続け、変化の全可能性を停止した完全物質に至る。その集積には際限がなく、やがては世界の全要素を自らに引き寄せて世界を原初の状態へと還してしまう。
 それは言い換えれば【世界をシンプルにしてしまう】事なのでは、と感じる。変化の全可能性を停止する(スウェーデンボリー談)という表現からも分かるように、変化という変数/複雑性を排除し続けた結果が巨人化、人化になるのだろう――にも関わらず、究極のシンプル(巨人化・人化)へと至る過程でヴァンパイアたちが新たな個性(能力)を獲得するというのは矛盾しているようにも思える。『魔術戦士の師弟』でのヴァンパイアもシンプル化とは掛け離れた複雑怪奇な能力(食べたものに擬装する/モノのみならず人間の思考や行動までも擬装?)を備えていたし……いや、でもむしろその能力=複雑性が急速な巨人化(シンプル化)を抑制していると考えると、ヴァンパイアの能力はある意味ブレーキとして機能しているようにも見えてくる、そんな気も。やはり矛盾? うん?
 巨人化が極限近くまで進むと発症した誰も彼もがシマスと同じような姿(ドラゴン)になるのか、それともこれもまた個々の違いで様々な姿に分散するのか、気になる。
 巨人化、人化/精神化、神化についての考察(めいた妄想)は一旦のめり込んだら切りがなくなるので、ここではこの辺りで止めておこうかと。自分があくせくあれこれ考えなくとも電子の海には成る程納得と膝と手を同時打ちする模範解答がきっと転がっているでしょうし(他人化(ヒトマカセライズ

 >「いや、いいや。蹴飛ばしておいてくれ」
 自分の足で直にではなく第三者を使う所がこの二十余年でのオーフェンの成長ですね。(真顔
 コギーは外見的にはほっとんど老けてなさそうなイメージがある。シニョンなスタイルも。彼女だけではなくマギー家の三魔女はなんか超自然的な力で外見を保っているに違いない。ないったらない――もしかしたらこの二十余年で年相応に外見を変えたのは、オーフェンとクリーオウだけではないのだろうか。確証はないけれど。そして懸念は少なからず。
 という訳で、次巻以降でコギーのイラストを是非。是非。(大事な事なので二度以下略


 とりあえず、大まかな感想はこの辺りで。
 まだまだ言葉にしていない雑感はありますが、それは後々細かく小出しにしていく事でしょう。まあ仮に出すとすればのお話で、言葉にまとまらないままもやもや脳裏に漂わせている内に夏の新刊(魔術学校攻防)が出るに違いありませんが。笑。
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