創作サイト【文燈】の雑記、一次、二次創作書き散らし用ブログ。
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【 スカイ・クロラ 】
( 書籍・文庫 / 森博嗣 / 中公文庫 )
読み進めて行く中で否が応でも感じてしまう、何とも言えない独特の息苦しさ。それは多分、この小説の物語、文体そのものが、空気が存在しなくなるぎりぎりの高高度を飛行しているからなのでしょう。
敢えて世界設定や背景説明を割愛し、主人公、語り手の周囲で進む状況だけを淡々と描写する事で、森先生のあの冴え冴えとした文体に更なるアクロバティック感が加重されたように感じます。小説と詩の境界ぎりぎりを曲芸飛行のように舞って行く、息詰まる言葉の数々。
私見ですが、音楽を聴きながら読むのが向かない小説です。音は空気を伝播する事によって伝わりますが、限りなく空気の薄いこの小説の中では、きっと無用の長物になるでしょうから。
心を揺さぶった一文は、
「言葉の方が、人よりも一瞬だけ早く死ぬからだ」
文中の数々の森語録の中でも、際立っている一文。深々と納得。
来年(08年)にアニメーション映画化されるそうですが、押井監督がこの世界をどのように因数分解、再構築、実体化させるのか。
期待と悪寒は常に表裏一体です。苦笑。
( 書籍・文庫 / 森博嗣 / 中公文庫 )
読み進めて行く中で否が応でも感じてしまう、何とも言えない独特の息苦しさ。それは多分、この小説の物語、文体そのものが、空気が存在しなくなるぎりぎりの高高度を飛行しているからなのでしょう。
敢えて世界設定や背景説明を割愛し、主人公、語り手の周囲で進む状況だけを淡々と描写する事で、森先生のあの冴え冴えとした文体に更なるアクロバティック感が加重されたように感じます。小説と詩の境界ぎりぎりを曲芸飛行のように舞って行く、息詰まる言葉の数々。
私見ですが、音楽を聴きながら読むのが向かない小説です。音は空気を伝播する事によって伝わりますが、限りなく空気の薄いこの小説の中では、きっと無用の長物になるでしょうから。
心を揺さぶった一文は、
「言葉の方が、人よりも一瞬だけ早く死ぬからだ」
文中の数々の森語録の中でも、際立っている一文。深々と納得。
来年(08年)にアニメーション映画化されるそうですが、押井監督がこの世界をどのように因数分解、再構築、実体化させるのか。
期待と悪寒は常に表裏一体です。苦笑。
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